中央公園の紅葉も色づいてきました。 緑と赤とグラデーションの葉を見て、「ほら、レインボーだよ。」という表現で、色づき始めを教えてくれました。 秋が深まり、とても気持ちの良いお山で日々楽しんでいます。
先日のオープンデーには、7組の親子にご参加いただき、ぽかぽか暖かい中、水遊びもできました。どろんこになってワイルドに遊ぶお子さん、ちゃぷちゃぷとかわいく遊ぶお子さん、1歳後半のお子さんが多く、当番母たちもほっこりしました。ありがとうございます。
次回は12月17日(火)を予定しています。お気軽に遊びにいらしてくださいね!
さて、ある日のどろんこ組の活動、 早速お山に入る道で、栗をみつけ、踏み踏みし、あっという間に上手にイガをとりました。 栗の実は、ポケットに収穫!
次に、木の枝にたくさんなっている実を発見。
「剥くと蟻の小判が出てくるよ。」と保育者さん。 お当番母は初めてきくワードに「ん??」、となりながら、ムキムキすると、 中からとっても懐かしい小判が! 母も幼少期に遊んだ直径5mmほどの小判型の粒が出てきました。 蟻の小判は通称で、ウルシ科ウルシ属のハゼノキの種です。ネズミの小判など地域によって呼び方が異なるようです。
子どもたちは、前を歩く仲間が呼びに来るほど、夢中になってむき続けました。 そして、歩き始めても、むきむき。
お米に例える子、草と混ぜてチャーハンにする子、納豆に例える子、それぞれ色々な見方、遊び方をします。
遊びはどんどん広がります。 台風の影響で、小枝が無数に落ちています。
「ほら、釣りだよ。大きいのが釣れた!」 と、木の枝で木の枝を釣る子どもたち。
しかも、斜面の方に釣竿を向け、斜面も立派な池に模しています。 何も遊具がない山中で、なんでも遊具にしてしまいます。
自発的に遊ぶ姿、その発想力にいつも感心します。
更に、
「ほら、天狗の鼻だよ。」とにっこり。 三枚羽になった草の実(やまいもの実)に、唾液をつけ、鼻にくっつけます。 そうすると、鼻が少し高くなり、天狗の鼻(ほどではないですが笑)になります。
「やってあげるよ。」「つけてー。」と子ども同士のやりとりも、どろんこ組ならではの光景です。
子どもたちが大好き、山芋の赤ちゃんのむかごは、もう見当たらず、売り切れでした。
後日、三つ葉を鼻につけて、遊ぶ子も。 応用編ですね。
この季節、大きな蜘蛛が出現します。 蜘蛛が大好きな子が多く、蜘蛛の操り師のようです。 調子を崩し泣いている蜘蛛好きの子に対して、「ほら蜘蛛だよ。」と見せ、なぐさめの材料にも。 やさしいコミュニケーションにも、自然の道具を使います。
五感を使って、秋の恵みをたくさん楽しむ子どもたちです。 季節ごとに、遊び道具は変化します。 自発的に、集中して遊び、楽しみ、そこから学びます。
先述の蟻の小判の件ですが、母は30年以上もそれに出会うことも、その存在を思い出すこともありませんでした。しかし、それを見た瞬間、当時のままごとなどした思い出が蘇り、温かい気持ちになりました。また、自然の中で育った母同士で、「たまにお山を歩いていると、フラッシュバックのように昔の記憶が蘇る。」と話すことがあります。 子どもたちは、大人になってにこにこでの記憶はあまり残らないかもしれません。ですが、きっと、その経験は、基底の部分に根強く残り、癒しとなり、人生を支えていくことだと思います。
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